ヨーロッパの騎士たちは様々な神話伝説、物語に登場し、絵画や映画、コミック、ゲーム等にも頻繁に描かれて来ました。厳密には騎乗した戦士を騎士と呼ぶのですが、剣や槍を持って甲冑を着けた姿が日本人の一般的な騎士のイメージでしょう。
現代日本の漫画、アニメにおいて騎士のビジュアルイメージは非常に重要なモチーフで、元祖巨大ロボットもの、鉄人28号、マジンガーZの頭部はヘルメットの変形ですし、ガンダムのモビルスーツ、ボトムズの装甲騎兵等も完全に機械騎士です。宇宙の騎士テッカマンなんてそのまんまです。ロボットものは挙げればきりがありません。それらを視て育った世代に甲冑萌えが増えているそうで、ベルセルクやクレイモアのようなコスチュームプレイ漫画も人気です。
蔵書票においては、初期には紋章盾と一緒に甲冑やヘルメット、剣等がパーツで描かれる事が多かったのですが、19世紀中頃から徐々に全身像の騎士が多く描かれるようになりました。
これはアーツ&クラフツやアールヌーボーの流行によって、それまで紋章型が主流だった蔵書票に、文学性やデザイン性の高い派手な絵柄が求められた事と、イギリスに興ったラファエル前派の画家達が描いた、リアルな中世のビジュアルも少なからず影響しています。
セント・ジョージ伝説、アーサー王と円卓の騎士、ワーグナーの楽劇にも登場する神話の騎士ジークフリード、指環物語のアラゴルン等、とにかく騎士はかっこ良くて絵になるので、ヒーローを求める大衆には絶大な人気があったのです。
ちなみに私は映画ハイランダーの悪役騎士クルガンが好きでした。
Emil Doepler
Oskae Roick
漂泊の騎士ですね劇画タッチ カッコいい~ Andreas Paul Waber
Karl Litter
Karl Blossfeld
Franz Poledne
S Alabaster