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Channel: 蔵書票研究所 鎌倉
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西洋蔵書票で十二支

干支に割り振られた十二支の動物は、中国、日本を始め東洋では比較的ポピュラーな存在です。日本の蔵書票には票主の干支を描いた作品も多数存在し、製作した年度の干支を描く場合もあります。ですので日本の蔵書票の中からは容易に十二支が揃えられます。一方西洋では十二支の動物としては描かれませんが、12星座や神話伝説に登場する動物などを描いた蔵書票が多数存在します。...

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さらば鎌近

我が心の故郷、鎌倉の県立近代美術館がついに今月末で閉館になります。以前にも書きましたが、この場所には学生時代からの様々な思い出があり、無くなってしまうのはアルバムを失くしてしまうようでとても哀しいのです。今月あと何回行けるか分かりませんが、出来るだけ足を運ぼうと思います。最後の展覧会、かなり混んできましたので朝一で行ってきました。 建物は残すのですが美術館としてはもう使われないそうです。...

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ジャンヌ・ダルクと戦う女たち

15世紀フランスでイングランドとの百年戦争を勝利に導いた「オルレアンの乙女」ジャンヌ・ダルク。神の声を聞き、男達を率い、自ら甲冑を纏い戦った女戦士は世界史の教科書にも登場するヒロインですが、その最後は異端審問で火刑に処されるという悲劇的なものでした。そのドラマチックな生涯は、多くの文学、演劇、映画、音楽等に取り上げられ今も語り継がれています。最近では敬愛する山岸凉子先生が「レベレーション(啓示)」と...

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蔵書家の本棚

蔵書票を制作するという事はそれなりに本を所有していた愛書家という事で、所蔵する本を並べた自分の書架を描いた蔵書票も数多く存在します。かつて本は知識の象徴でしたから本棚はその人物の頭脳の写し絵でもあったわけです。私はこんなに多くの本を読んだインテリでございますって自慢が多少鼻につきますが、その見せびらかしたいコレクター心理は同類としてよ~くわかります。それにしてもここに描かれた大きな本棚は、現代日本の...

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冬の星

雪雲晴れた星空につかまる星のささやきが私の耳を凍らせます今日の2枚になりました

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蔵書票VS蔵書印

かつて書物の所有者を明示する手段は西洋では蔵書票でしたが、東洋では蔵書印が一般的に使用されていました。中国では古くから印を封印や認印として使用していましたが、蔵書印としては宋代頃(960~1279)から用いられるようになったそうです。...

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木版 日本の女たち

西洋のヌード蔵書票の中には、ほとんど春画と言って良い程過激な絵柄が多数存在します。バイロスを始めとするドイツ、オーストリア系の作家は、エッチング技法を駆使してリアルな女体を描くのを得意としました。又フランスのPaul Francois MorvanやJean Morisotのように漫画チックに単純化して描く作家や、Mark...

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Czeschka とウィーン工房

Carl Otto Czeschka(1878-1960)カール・オットー・チェシカはオーストリア、ウィーン出身の画家・デザイナーです。ウィーンアカデミーで学び、後にウィーン美術工芸学校の教授となります。...

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コミック蔵書票

現代漫画の原型となる諷刺画は、新聞や雑誌を舞台に政治や世相を一コマで諷刺する極めてジャーナリスティックな存在でした。それらの諷刺画は専門の諷刺画家以外にも、多くの画家、デザイナーが描いており、売れない画家が糊口を凌ぐ為にアルバイトとして描く場合も多かったようです。デフォルメされ記号化された描き方は、やがてコミック、マンガとしての世界を確立し、現代のような児童漫画やストーリー漫画へと進化して行くのです...

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ネコノリブリス 猫の蔵書票 その2

人の心をとりこにし、その庇護を勝ち取る巧妙な猫たちの作戦が功を奏し、ついに猫文明の世界征服が現実のものとなりつつあります。強力な幻惑性のある猫毒に侵された人々は、正常な判断力を失いひたすら猫族に奉仕する奴隷となるしかないのです。メディアやネットの世界をも浸食しつつある猫文明は、TVや動画サイトを食い荒らし、沈没寸前の書店ですら猫書籍コーナーを立ち上げる始末です。蔵書票の世界にもかなり前からその兆候は...

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Home Sweet Home 蔵書票の家

子供の頃に暮した懐かしい家の想い出は、大人になっても消え去る事は無く、記憶の中でいつまでも私の帰りを待っています。先祖代々住み続けている家、故郷にある懐かしい家、自らが苦労の末建てた家・・・家の形は時代や国によって様々に違いますが、蔵書票に描かれた家々には、幸せだけでは無く、別れやつらい記憶をも含んだ、票主とその家族たちのドラマが永遠に閉じ込められているような気がするのです。 Gerhard...

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死神の大鎌

大鎌を持つ骸骨の姿は西洋における死神の典型的なイメージです。大鎌は人の死に際しその肉体と魂を切り離す為のもので、最高神に仕える忠実な農夫である死神が、人間の魂を収穫する為の大事な農機具なのです。死神はあくまで「神」の眷属であって悪魔とは違います。人それぞれの運命のシナリオに従い、その最後の幕引きを司る聖なる存在なのです。蔵書票に描く場合の意味は、以前「踊る骸骨御殿」でご紹介したしゃれこうべの象徴と同...

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夢見る魚

キリスト教において「魚」は様々な象徴的意味を持つ存在です。漁師だった使徒ペテロのエピソードや、預言者ヨナの物語は共に魚が重要な意味を持っています。また2曲線による魚マークはキリスト教徒を指す符号であり、ギリシャ語の魚というワードに内在する暗号も有名です。ですので、信仰の象徴として「魚」を蔵書票に描く場合もあるのですが、魚も花言葉と同様にその種類によって異なる意味を持っているので一概には出来ません。「...

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教会  蔵書票に描かれた神の家

そこは神の家我らが救いの城なり天への階段たるあの塔を見よ福音たるあの鐘の音を聴け我らの罪を喰らい我らの魂を収穫する聖なる農園そこは神の家我らが救いの城なり            D.G.Klinger   Adolf Kunst  ドイツの教会です Josef Sattler ニュルンベルグの聖ローレンツ教会に見えます 作者不明 作者不明  メルヘン! 西原 比呂志 Adolf...

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地球儀 Globe Exlibris

地が球であるという概念は理論上は古代ギリシャ以前からあったようで、地球儀も不完全ながら紀元前から作られていました。ピュタゴラス、アリストテレスを経て、大航海時代の16世紀にマゼラン、エルカーノらが世界一周航海する事によってようやくそれが実証されます。しかし、17世紀にあってさえ宗教と科学の対立によってガリレオの地動説が封殺されたように、地球という認識がグローバルになるのにはさらに時を待たなければなり...

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A Lover's Concerto 恋人たちの蔵書票

「恋愛の最も美しい成就のかたちは悲恋に終わる事である」と古の賢人が申しておりますが、結婚し日々の生活に追われるようになりますと徐々にお互いの病も癒え、かつての情熱もいつのまにか冷めてしまうのが世の常でございます。そんな狂おしくも美しかった日々をポートレートのように蔵書票に残し、書棚の中に永遠に閉じ込めておきたいと願った票主もいたことでしょう。またアダムとイブに始まり、現代に至るまで、神話や歴史、物語...

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男と女の蔵書票

肉の身を持って生まれたものにとってエロスは最も大きなテーマなのかもしれません。性=生=聖であり、エロスは生命そのものと言えます。それに相対するもう一つの大きなテーマは死です。愛も欲も知もあらゆる感情や行為は生(エロス)と死(タナトス)の間に営まれるのです。エロスをテーマにした蔵書票は数多く制作されていますが、ジャンル分けしますと以下の4つに大別出来ます。1. 単体のヌード2....

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the doors of perception 蔵書票の扉

その扉は知識の大海への入り口なのか、それとも懐かしき誰かの家の扉?、入り口は同時に出口でもあり、出発と帰還のゲートなのです。「Knock、and it shall be opened unto you...

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German Letro-surrealism Exlibris

19世紀末から20世紀前半のドイツは世界でも最先端の科学、工業文明と、黒き森とゲルマン神話を擁するロマン主義が拮抗していました。アートシーンでは、ユーゲント・シュティール、分離派、青騎士やブリュッケ等の表現主義にシュールレアリズム、バウハウスまで、様々な芸術運動が勃興しましたが、その影響は当然蔵書票にも及んでいます。あまり表の美術界では知られていない当時の蔵書票作家の中にも、凄い才能の持ち主が存在し...

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骸骨時計

「memento mori...

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