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Channel: 蔵書票研究所 鎌倉
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ヌードな男

ヨーロッパ蔵書票の黄金時代と言われた、19世紀後半からのアールヌーボー時代、蔵書票は従来の紋章型デザインを脱し、神話伝説などを描いた絵柄も多数作られるようになっていました。その中に描かれた男性のヌードは、ほとんどがミケランジェロのダビデ像を彷彿とさせる均整のとれたプロポーションで描かれています。これは当時流行していたラファエル前派の影響による、ルネサンス美術、ギリシャ美術への回帰の影響が大きかったの...

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メルヘン

グリム童話、イソップ童話などのメルヘンに潜むダークな隠喩は、近年「ほんとうは恐ろしい・・」等の研究書や、裏解釈された映画、ドラマ等によってかなりポピュラーになって来ました。物語の原型となった民間伝承にはかなりエロチックな話や残酷で救いが無い話も多く、宗教的救済や勧善懲悪などは後世後付されたものが多いのです。...

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洋燈時代

洋燈を描いた蔵書票と言えば川上澄生さん(1895-1972)が有名ですね。川上さんが描いた明治開国時代の異国情緒溢れる版画は大変人気があり、鹿沼市には「川上澄生美術館」もあります。明治維新によって海外から輸入されたオイル式ランプは、その明るさと便利さから直ぐに国産品も作られるようになり、それまで蝋燭と行灯が主流だった日本の照明事情を一変させました。そのオイルランプもやがてガス灯、電灯に取って代わられ...

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Willi Geiger パースペクティブ教授

Willi Geiger...

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Silhouette Romance

版画の弱点でもあり同時に魅力でもあるモノトーン表現は、高度な技術とセンスさえあれば時にカラーによる表現を超える作品を生み出します。シルエットによって表現された世界は人物にしろ風景にしろ、ミステリアスであると同時に哀愁を孕んでおり、かつて藤城清治先生の影絵で育った昭和世代の私は、非常にノスタルジーを感じるのです。  作者不明  月夜のヴァイオリン    作者不明  Otto Ubbelohde...

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家族の肖像

蔵書票に描かれた家族像には票主の思いが込められています。男女の愛は移ろい易く、子供はやがて成長し家を出ます。そして老いや災いは容赦なく愛する者を奪い去り、家族の形は常に一定ではありません。この幸せな時が永遠に続けば・・・あの幸せだった時を残しておきたい・・・そんな票主の願いが、蔵書票に閉じられた家族の肖像に込められているような気がするのです。         Alfred Cossmann...

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emblem×エンブレム

五輪エンブレムの問題で、デザインのオリジナリティについての話題が世の中を賑わせております。...

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描かれた戦争

なんだかキナ臭い世の中になってまいりました。時の権力者たちが、自分達の支配に都合の悪い思想や主張が記された本を発禁とし、あまつさえ焼き払い焚書としたのは遠い昔の話ではありません。第二次大戦中のナチスによる焚書を記録映像で見た時は、焼かれる本と貼られていたであろう蔵書票の無残な姿にわが身を焼かれる思いがしたものです。戦争とは何だったのか、今一度振り返る時です。 作者不明 作者不明     赤十字です...

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バベルの塔

本を塔のように積み上げた絵柄は蔵書票に多数描かれていますが、本を知識、文明の象徴として見ると様々な解釈が考察出来ます(あくまで想像です)。旧約聖書の創世記に記された「バベルの塔」の物語は、神(天)に近づこうとした不遜な人間を神が罰する、戒めの物語として日本人には知られています。技術を駆使し天に届く高さの塔を建築しようとした人間に神が下した罰は、人間達が談合し二度とこのような悪巧みが出来ないよう、それ...

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悪魔の誘惑

キリスト教では神に対する悪魔全般をデビル((Devil)、デーモン(demon)と呼びますが、その長であるサタンは元々は大天使長ルシフェルでした。堕ちた天使ルシフェルは悪魔軍を率い神に対抗しますが、神との大戦に敗れた悪魔達は地下に落されてしまいます。以後悪魔達の戦いは、もっぱら神と悪魔の中間に存在する「人間達」を誘惑し堕落させ、自らの陣営に引きずり込むゲリラ戦となったのです(諸説あります)。...

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運河の街

私の故郷、北海道小樽市は今でこそ観光都市となり、様々なおしゃれなスポットが林立していますが、私が子供の頃はいつも黄昏時のような空気が漂う寂れた街でした。夕張炭坑の閉山や産業構造の変革に取り残され、商業の中心は札幌に移り、往事の隆盛を偲ばせる倉庫街も廃墟同然で、運河にはゴミと油が浮かんでいました。そんな小樽に育ったせいか、運河が描かれた蔵書票には妙なノスタルジーを感じてしまい、ついつい集めてしまいます...

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私の蔵書票 2. Tchaikovsky

クラシック作曲家 蔵書票シリーズ第2弾Peter Ilyich Tchaikovsky です。蔵書票の蒐集は基本的に交換が主なのですが、私は人見知りなので交換会等でも他人様と上手く交渉出来ません。結構そんな方も多いようなので、ネット上で交換できるようなシステムをなんとかしたいと考えております。チャイコフスキーも大好きな作曲家です。「交響曲第6番...

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城の観える場所

ヨーロッパの蔵書票には「城」を描いた蔵書票が多数存在します。特にドイツはロマンチック街道等、観光名所になるほど多くの古城が残っており、城のある風景はそんなに珍しいものではありません。...

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郷愁の蒸気機関車

私が子供の頃、故郷の北海道ではまだSLが走っており、小樽から祖父母の住む寿都町へ行くのに利用していました。トンネルでは夏でも窓を閉めないと煙と煤が車内に入り大変な事になるので、タイミングを計って窓を開け閉めしていました。冬は車内に石炭ストーブが置かれていて、その上で干し芋を焼いて食べたのを覚えています。...

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陶磁器 われもの注意

長年美術業界の端くれにて禄を喰む私ですが、陶磁器それも古美術におけるそれを観る眼だけは未だ全く自信がありません。数々の美術館、展覧会にも足を運びましたが、それが国宝や重要文化財の名品と言われれば「すごいなあ~、美しいなあ~」と感嘆いたしますが、一個100円で売られている雑器がそのまま同じケースに入れてあったとしても、果たして見分けがつくかどうか怪しいものなのです。学生時代は轆轤も回し、多少なりとも勉...

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民芸と蔵書票

柳宗悦が提唱した民芸運動の考え方の中に「用の美」があります。...

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眼球書票 ~目玉おやじに捧ぐ~

目は口程に物を言う、目は心の窓、などと先人が申しておりますように、人間の感情、心はその目に隠しようもなく現れてしまうものです。ゆえに、見る事、見られる事、情報の入り口である目に関しては数々の故事、諺が存在しており、絵画に顔では無く、目(眼球)単体を描いた場合の心理学的解釈、象徴としての意味も数多く存在します。一部をご紹介いたしますと、古代エジプトにおいては「天空神ホスルの万物観照の目」として描かれ、...

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酒と男と女と蔵書票

今年も残す所あと僅か。地元の寂れた商店街もクリスマス、歳末の大売り出しで賑わっているように見えます。商店やスーパーの店頭からエンドレスで流れるクリスマスソングと客引きの声、ツリーの横に並べられた鏡餅パックとお飾り、冬物半額セール、肉まん、チキン、ケーキ、電飾チカチカ・・・。日本の至る所の商店街で何十年も繰り返されて来た歳末定番の風物詩は、懐かしさと寂しさの入り混じった独特の異世界を幻出させるのです。...

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聖者の肖像

ハロウィン、七五三も過ぎ今年もクリスマスシーズンがやってまいりました。 25日が過ぎれば即お正月モードにアップデートされてしまいますが、日本人の本地垂迹能力は呆れるほどに見事なものです。...

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蔵書票 THEモンキー図 

あけましておめでとうございます。本年も微力ながら蔵書票文化の啓蒙に努めてまいります。 御高覧よろしくお願い申し上げます。という訳で、今年は申年ですね。...

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