人類の歴史はそのまま戦争の歴史でもあります。20世紀に入ってからは2度の世界大戦を経験し、近代兵器、大量破壊兵器によって多くの人命が失われました。それにも関わらず人類は戦争を続け、21世紀の今日まで未だに戦火は止む事を知りません。
時代や国によって描かれ方は違いますが、剣と騎士を祖として、蔵書票にも様々な形で戦争は描かれて来ました。
Charles Buckles Falls (1874–1960) が描いた、軍人用図書館の蔵書票です。
チャールズ ブックレス フォールズはアメリカのデザイナーで、米軍の為に多くの軍宣伝画を描いています。
戦争中画家や芸術家が、国威発揚の戦争画や軍のプロパガンダを描く事は各国で当たり前に行われていましたが、戦後、戦勝国の芸術家は当然何のおとがめも無く、敗戦国の芸術家のみ戦犯扱いを受けました。日本でも藤田嗣治や小磯良平らがやり玉にあげられましたが、画家以外にもドイツの映画監督レニ・リーフェンシュタールや指揮者のメンゲルベルク等も糾弾されました。傑出した才能あったればこそ時の権力がそれを利用したのですが、権力が倒れると諸共に滅んでしまうのは必定なのでしょう。それは本来芸術の価値には何の関係も無い事なのですが。
城塞に設置された銃です
本と銃と剣です Arthur Henne