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Channel: 蔵書票研究所 鎌倉
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蔵書票騎士団 甲冑編

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前回、蔵書票に描かれた騎士を特集しましたが、今回はその中から甲冑のみを集めてみました。
伝統的な紋章盾型蔵書票に描かれたのは主に甲冑の頭部、いわゆる兜(ヘルメット)の部分がほとんどです。
甲冑は時代、国、地域、身分、流行等によって様々なデザインがあり、美術品としても魅力的なのです。
 
精緻な銅板画によって描かれた傑作
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珍しい女性の為の甲冑デザイン
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蔵書票の美女たち 2

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ゲルべゾルテの蔵書票コレクションはアンティークばかりじゃないか、との声がちらほらございますが、そんな事はございません。現代作家の中にも好きな作家さんは多々おります。
ただあれもこれもと欲張りますと、哀しいかなたちまち乏しい資金が尽きてしまうのです。
本日はお気に入りの現代作家の描いた美女を3人ご紹介いたします。
 
Roman Sustov 幻想的で細密な画風 ブルガリアの作家です
 
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Hristo Naidenov イタリアの作家です 情熱と暗喩です
 
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Pavel Hlavaty チェコの作家です 日本とは縁の深いおなじみの作家ですね
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蔵書票に描かれたヌード 1

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先日、イギリスのコレクターから素敵なヌードの蔵書票を譲ってもらい、日本に発送してもらったのですが、なんと税関で「猥褻」な図画としてひっかかり輸入差し止めとなってしまいました。
その作品は1906年に制作された、そこそこ有名なアーティストのもので「男性」のヌードが描かれていましたが、かなり抽象的な画風でとても猥褻とは思えない作品でした。
ましてや、マーク・セべリンやベッケルのようにエロスをテーマにした作品でも無く、何故これが猥褻なのか全く理解に苦しみました。
官憲や良識派と呼ばれる人たちによるエロスへの弾圧は今に始まった事ではありませんが、70年代末に有名なバイロス画集事件があり、サバト館から顛末本も出ていましたので、蔵書票ファンの方々はよくご存知かもしれません。そんな時議論の中心となるのは「芸術か猥褻か」の攻防がほとんどでした。でもしかし・・・もうそんなレベルの議論はうんざりなのです。猥褻の何が悪いのでしょう。だいたい猥褻ってなんですか?裸が猥褻って誰が決めたんですか?見たくない人には見せませんから見たい人には見せれば良いのです。文明はミケランジェロの絵に葉っぱを描き込ませた時代から本質的には何も進歩していなかったのですね。
怒りを通り越して呆れかえる出来事でした。

さて蔵書票に描かれたヌードは膨大な数です。ヌードという括りではカテゴリーが大きすぎて細分化が必要になるほどです。まず今回は「美しき男達の肉体」です。 嗚呼・・薔薇の鎖よ・・・。
 
Karl Blossfeld  象徴的です
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Robert Langbein
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Doelfel Willy
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EXB48 蔵書票の美女たち 3

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本日は国産美女.3人です
 
湧田利之さんの木口による美少女は良いですね~ 湿ったエロスが大好きです
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おなじみ蒲地清璽さんの死と乙女です 素敵です
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古沢岩美さんの峰不二子風美女です  迷いの無い力強い線が流石です
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J.A.C.Harrison 金属の帝王

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John Augustus Charles Harrison 1872-1954
ジョン·グストゥス・チャールズ·ハリソンはイギリスマンチェスター出身の彫刻家、銅版画家です。
父親が腕の良い金属彫刻家だったので、後を継ぐ為13歳で父親に弟子入りし、バーミンガムのアートスクールに通いながら修行しました。17歳で装飾彫刻の会社に入社しましたが、わずか1年で会社を辞め、フリーで仕事を始めます。それだけ彼の実力は傑出していたのです。その後は紋章型の蔵書票のために多くのライン彫刻を制作し、イギリス、スペインの切手や紙幣のデザインを手掛ける等、紋章デザインや肖像画も含めた銅版画、金属系版画の第一人者として活躍しました。
ハリソンの伝統的で重厚な画風と確かな技術は、金型彫刻版画の頂点を極めたと言っても過言では無く、多くの同業者、後進に多大な影響を与えたのです。
 
 
紋章型蔵書票や甲冑の回でも何度か登場していますが、技量はダントツで他の追随を許しません。
 
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重さが違う、奥行きが違う、格が違う 天才が努力すると敵いません
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こんなのも作っているのです。バイロスも真っ青です
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蔵書票の暗号解読

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蔵書票のデザインの中には様々な意味が隠されているものがあります。それは票主と作家によって組立てられた暗号と言って良いかもしれません。
一見オーソドックスな紋章型蔵書票にも様々な情報が込められています。
 
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例えばこれは1525年頃に製作されたバルテル・ベーハム作の有名な蔵書票ですが、
票主ヒエロニムス・バウムガルトナーの紋章盾を中心に砂時計、時計、鳩、三ツ星盾、頭蓋骨等が配置されています。この一つ一つに意味があるのです。個人の象徴である盾の上にとまった鳩は武を押さえる人文主義者としての自らの象徴(鳩は平和、愛、精霊等の象徴とされます)、三ツ星盾は彼の一族のルーツを示し、時計は人生を、砂時計はその浪費を、頭蓋骨は死を表しています。つまり、「メメントモリ、やがて訪れる死と裁きを忘れるな」という勧告が込められているのです。
 
紋章型では無い近代の蔵書票にも、意味深なデザインは沢山あります。
象徴、隠喩、アナグラム等、様々な暗号を解き明かすと、一枚の蔵書票の向こう側にもう一つ別の世界が見えて来ます。もしかしたらとんでもないお宝への道筋が隠されているかもしれません。

Lady Justice 正義の女神たち

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蔵書票の中には票主の職業を描いた絵柄も様々あります。
天秤と剣を持ち目隠しをした正義の女神像は、法律を扱う職業、特に弁護士が好んで用いたデザインです。
Lady Justice 正義の女神は、ギリシャ神話のテミス、ローマ神話のユースティティアを祖とする司法、裁判の公正さを現わすシンボルで、剣は力を、天秤は正邪を測る正義を象徴しています。
「剣無き秤は無力、秤無き剣は暴力」にすぎず、法はそれを執行する力と両輪の関係にあることを表しています。目隠しは彼女が前に立つ者の顔を見ないことを示し、法は貧富や権力の有無に関わらず万人に等しく適用されるとの「法の元の平等」の理念を表しています。
 
 
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Rose Eisner  1908 女神じゃありませんが
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Adle von Finck
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Reinhold Nagele 何を測る?
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Oskar Roick  3人の女神です  右はアテナですがセンターはアフロディーテでしょうか
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女神を描く画家ですね
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リーガルハイ 第2シーズン楽しみです

抽象表現主義的蔵書票

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1910年代前半にカンディンスキーらによって始められた抽象絵画は、その後の絵画表現に大きな変革をもたらしました。モンドリアン、フランツ・マルク、パウル・クレー、ピカソなどが有名ですが、蔵書票作家にも抽象的表現方法を取り入れた作家が存在します。
流行に敏感な蔵書票の世界は一応流行りものはなんでも取り入れますので、アールヌーボーやアールデコ、シュールレアリズム、キュビズム等も消化吸収したように、抽象的表現の蔵書票も当時はそれなりに作られました。しかしそれらは主流になる事無くほとんど消え去ってしまったのです(要するに人気が出なかったのです)。
抽象表現的蔵書票は、むしろ1960年代以降の現代作家の中にそのエッセンスを上手く昇華した作家が多く、版画技法の進歩もあってユニークで魅力的な作品が多数制作されています。
 
Josef Werner  ドイツ
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同じくJosef Werner 古賀春江を思わせますね
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Vladimir Zuev  ロシア   2008
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Igor Benca   スロバキア  1997
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篠原佳尾さん
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抽象と具象の境界って微妙です
 

伝統正当継承者 Georg Barlösius 

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Georg Barlösius (1864-1908)

ゲオルグ・バルシウス はドイツ、マルデブルグ出身の画家、彫刻家です。
ミュンヘンアカデミーとベルリンの応用美術学校で学び、ユーゲントシュティールの作家ヨーゼフ・ザットラーに影響を受けました。彼の画風はユーゲントシュティールの割にはやや流麗さに欠けますが、デューラーや古典絵画を研究し、その様式をモダンデザインに取り入れるなど独特のスタイルを確立しました。
 
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デューラーの肖像ですね
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種まく人
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新旧の様式を折衷しています
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文字デザインも素敵ですね

牧神PANの誘惑

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ギリシャ神話に登場する牧神パンも蔵書票に数多く登場するキャラクターです。
上半身は人間、下半身は山羊、頭に角を持つこの古き半獣神は、ニンフのシュリンクスが変身した芦笛を持つ姿で描かれます。牧畜関係の守り神なのですが、ギリシャ語の「全て」を表すPANを象徴するとも言われます。また山羊は多産のシンボルで、パンはかなりの性豪としても有名なのです。
これらにあやかってパンを蔵書票に描く事も多いのですが、かのニーチェは
「サテュロス(パンと同一視される精霊)は自然の象徴であり、同時にその英知と芸術との告知者だ。すなわち音楽家、詩人、舞踏者、見霊者を一身に兼ねそなえた者、それがサテュロスである」
と書いています。なにやら仰々しいですが、芸術、芸能の象徴として扱われる事が多いようです。
 
芸術誌「PAN」とも深い関わりのある Josef Sattler
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ドイツの女流画家 Mathilde Ade
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シュリンクスとパン? Ladislav Vlodek チェコ
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Gian Luige Uboldi ダイナミックな木版で有名なイタリアの画家です
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作者不明
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W.KYって誰?
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Charles Robinson アールグレーの芳香

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Charles Robinson (1870-1937
チャールズ・ロビンソンはイギリスの挿絵画家です。
父親も木版画を得意とする挿絵画家でした。
兄がトーマスロビンソン、弟がィリアムヒースロビンソンです。3人とも世紀末イギリスの挿絵黄金時代を代表する画家です。
チャールズの画風はアーツ&クラフツ時代の典型で大変細密でロマンチックです。児童画や童話の挿絵の仕事も多く、秘密の花園」「幸福の王子」などの挿絵を描いていますが、中でも「不思議の国のアリス」は有名なジョン・テニエルとは趣の違う、鮮やかで美しい不思議の国を描いています。
蔵書票の制作は少ないですが、代表的なこの作品はアールヌーボー様式の蔵書票を代表する傑作です。
 
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やっぱり紅茶はアールグレーですね タイトルはまた勝手なイメージで意味はありません

Atilla Sassy ビアズリーの遺伝子

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Atilla Sassy (1880-1967)
アッティラ・サッシーはハンガリー出身の画家です。ペンネームに「Aiglon(鷲の子)」を用いています。
地元ハンガリーで美術の基礎を学び、その後ミュンヘンに留学、パリのエコール・デ・ボザールでも学んでいます。
東欧に於いていち早くアールヌーボーを取り入れた先駆者で、オーブリー・ビアズリーの影響を強く受けました。
1909年に発表した版画集「アヘンの夢」は細密で幻想的なアールヌーボー芸術の傑作として高く評価されています。
 
「アヘンの夢」は全編このように偏執的に細密な筆致で描かれています
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シンプルな蔵書票も
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福岡のKさん譲っていただきありがとうございました。

初冬の長谷寺より

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近くにありながらいつも観光客でいっぱいなので中々足の向かない長谷寺です。
 
観音様も阿弥陀像もご立派ですが、お庭や山内の自然も素敵なのです
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もう枯山水です 今日から冬ですね
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相模湾を望む眺望 意外と海が近いのです
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William Nicholson ビロードのシルエット

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William Nicholson  (1872-1949

ウィリアム・ニコルソンはイギリス出身の画家です。

パリのアカデミー・ジュリアンで学び、肖像画と木版画を得意としました。また絵本の挿絵画家としても有名で、「ビロードうさぎ」や「ふたごのかいぞく」旧版は日本でも出版されていたのでご存知の方も多いかもしれません。「ふたごのかいぞく」は谷川俊太郎さんの名訳でした。

ニコルソンの木版による人物表現はアールヌーボーの影響が顕著で、ロートレッックやビアズリーを彷彿とさせます。色彩を押さえたシブいタッチはジャポニズム調でもあり、少ない線で的確に人物像を表現する力量は見事です。1936年、顕著な画業によりナイトの称号を授かっています。
彼の蔵書票は数は多くありませんが、印象的な図柄で記憶に残る作品なのです。
 
有名な蔵書票ですね
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ムーランルージュの風車
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ニコルソンのビロードうさぎ 今は別の人の画で出ています
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Heinrich Vogeler 夢は枯野を駆け巡る

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Heinrich Vogeler (1872-1942
ハインリッヒ・フォーゲラーは北ドイツブレーメン出身の芸術家です。
その波乱の生涯は多くの文献に語られていますので、ここではダイジェストでご紹介するに留めます。
商人の子として生まれた彼はデュッセルドルフの美術学校で学び、189422歳の時ヴォルプスヴェーデの芸術家コロニーに参加します。ユーゲントシュティールや表現主義などにも分類されますが、油絵やエッチング等の平面だけでなく、工芸、装飾、建築、都市計画まで手掛ける総合芸術家として活躍しました。
第一次大戦時志願兵としてドイツ軍に入隊した彼は、敵である社会主義者を探る内、自らが社会主義理論に傾倒しドイツ共産党員として活動を始めます。
その後ドイツがナチスに支配されると、理想の共産主義国家「すべての人々が調和して一緒に住んでいる地上の楽園」建設を夢見てソ連に亡命します。ソ連では社会主義リアリズム絵画や多くのプロパガンダを描きましたが、ドイツがソ連に侵攻するとスパイ容疑をかけられ、シベリアに送られ極貧の中悲惨な死を遂げたのです。
 
日本では1910年に雑誌「白樺」で紹介され、竹久夢二や恩地考四郎など多くの若き芸術家に少なからずの影響を与えました。
銅版画を得意とした彼は蔵書票も多数制作しています。その中に時折描かれる女性像は、理想に燃えていた若き日を共に過ごした、愛妻マルタの面影を常に宿しているように見えるのです。
 
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96年にジークフリート・ブレスラー著(鈴木俊 訳)による「ハインリッヒ・フォーゲラー伝」が日本でも出版されています。
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2000年には東京駅ステーションギャラリーで回顧展が開催されました。
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ダンテの肖像 
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実生活では詩人リルケとの交友もありました
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ラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番を勝手に彼のサウンドトラックにしました
 

Jean Cocteau 巴里と美女と美男と野獣

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Jean Cocteau (1889-1963
ジャン・コクトーは言わずと知れたフランス近代を代表する詩人です。
詩、小説、戯曲などの文筆業以外にも、演劇やバレエのプロデュース、映画監督、画家としても活躍した、今風に言う所のマルチクリエーターでもありました。
その人脈はマルセル・プルースト、ヘミングウェイ等の小説家だけにとどまらず、ピカソ、藤田嗣治、モディリアーニ、サティ、ストラヴィンスキー、エディット・ピアフ、ディアギレフ、ニジンスキー、ココ・シャネル、など非常に幅広く華麗でした。
1920年代パリのアートシーンを裏も表もリードした時代の寵児の人生は大変ドラマティックで魅力的なのです。
1936年には来日し、藤田、堀口大学らの案内で一週間程観光した事もあります。
 
コクトーの画は線のタッチが軽妙でとても洒落ています。彼がデザインした蔵書票は私が知っているのは2点だけですが、どちらもシンプルでPOPアートの先駆けのようです。
 
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小説「恐るべき子供達」は題名に惹かれて読みましたが、萩尾望都さんの漫画の方が印象に残ってます。
 
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2011年に公開された、ウディ・アレン監督の「Midnight in Paris」 は、主人公が1920年代のパリにタイムスリップしてしまうお話です。その中で小説家ギルが迷い込むのがジャン・コクトー主催のパーティーでした。その参加者は当時のパリにたむろす新進気鋭の芸術家達で、いかにコクトーの人脈が幅広く華麗であったかがうかがえるシーンで感激でした。

Marie Laurencin 夢見る少女の想い出

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ミラボー橋
 
ミラボー橋の下 セーヌの流れに
僕らの恋は流れゆく
想い出すんだ
苦悩の向こうに喜びが待っている事を
日は沈み鐘は鳴る
僕だけを置いて 時は流れる
 
手をつなぎ見つめ合う時
僕らの腕の下を
気だるい波が通り過ぎた
日は沈み鐘は鳴る
僕だけを置いて 時は流れる
 
恋は水のように流れ去り
あとには無為な命と
残酷な希望だけ
日は沈み鐘は鳴る
僕だけを置いて 時は流れる
 
もう帰れぬ日々よ
二度と帰らぬ恋人よ
ミラボー橋の下セーヌの流れに
日は沈み鐘は鳴る
僕だけを置いて 時は流れる
 
           アポリネール作  ゲルべゾルテ超異訳
 
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マリー・ローランサン (18831956
 
フランス、パリ生まれの女性画家、彫刻家。
狂乱の1920年代パリで、その存在はブラック、ピカソ、アポリネールら多くの芸術家たちのミューズとなりました。
ローランサンが制作した蔵書票はこの一点のみ確認しています。

Mathilde Ade 私の後に道は出来る

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Mathilde Ade (1877-1953)
マチルド・アデはハンガリー出身でドイツで活動した女性作家です。
ミュンヘンの応用美術学校で学び、イラストやグラフィック、子供のための絵本等を描き、蔵書票も多数製作しました。ユーモラスで想像力豊か、時にシニカルな画風はコミックタッチで人気がありました。
いかにドイツとはいえ、当時女性がアートだけで生活するのは大変だったようで、経済的には大変苦労したようです。ドイツの女性グラフィックデザイナー、イラストレーターの草分け的存在として道を開いた女性なのです。
 
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Josef Hodek 闇の奥から

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Josef Hodek (1888-1973

ヨーゼフ・ホデクはチェコ出身の画家、版画家です。

美術教師として教鞭を執りながら、絵画、版画などの制作、研究を続けました。
ホデクの木版画には原初的で妖しい魅力があり、特に女性を描いた作品は木版の太い線にもかかわらずエロティックで、その美しさは高い評価をうけています。
蔵書票も木版を中心に多数制作しています。
 
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蔵書票の奔馬たち

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あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い致します
 
今年はうま年というわけで、今回は蔵書票に描かれた馬たちを集めてみました。
馬は騎士の時代から戦闘には欠かせない乗り物として、また農耕、交通にも重要な存在でした。
ドン・キホーテやセントジョージ伝説等、多くの神話伝説、物語りにも登場しますので、古来蔵書票にも様々に描かれてきました。
 
Julian Jordanov  現代蔵書票の傑作です
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Marius  Liugailaの描くセントジョージです
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Harry Jurges ドン・キホーテ?
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Vasyl Fenchak  トロイの木馬です
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現代作家を中心に選んでみました。
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